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猫を飼う女優、笠木泉のブログ

末井昭「自殺」

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最近読んでいる末井昭さんの連載「自殺」

末井さんは白夜書房のえらい人です。女装家でもあります。子供の頃「パチンコ必勝ガイド」のCMを見た時はぶったまげましたが、その画面に映るお世辞にも綺麗とは言えない女装の彼こそ、末井さんです。当時は「パチンコ〜」の編集長ではなかったでしょうか。その事実を知った時にはかなり驚きました。このご時世、編集長がこんなんでいいのか、と。しかし私はこういう得体の知れない方が好きです。その後著書「素敵なダイナマイトスキャンダル」は夢中になって読みました。お母さんがダイナマイト自殺をしたくだりよりも、大人になってからの末井さんの生き方が面白くて仕方なかった。読み終え、感じたのは「清々しさ」であり、「素直さ」でした。この連載にもその清々しさがあるように思います。もし気になる方がいたら読んでみてください。

味なし

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最近時間がある日は何らかのお菓子を作っていた。

朝起きると「何を焼こうか」と考える。ワンボウルで出来る、簡単なものしか作らない。面倒なことはしない。まあ、朝食を作るのと同じ感覚だと思います。

市販のものはカロリーが高いので罪悪感があるから、だったら作ろうとなる。

バターなし、場合によっては卵もなし。こうなるとどこまでいけるか、と、もろもろ工夫もどきを重ね自分を追い込んだ結果、ただの小麦粉っぽい食べ物が出来上がる。まあ、これはこれで美味しいが、わたしは「味のないもの」「粉っぽいもの」が好きなので、わたし以外の人にはそんなに美味しいものではないと思う。

どうでもいいことで自分を追い込むのが好きなのだろうかと、今日作った粉っぽい味のしないスコーンを食べながら思う。本当にどうでもいいことなのだ。日常にあふれる、どうでもいいことの積み重ね。

いわき総合高校「ハロースクール、バイバイ」を観に行く

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昨日は休みを利用して、いわき総合高校のアトリエ公演「ハロースクール、バイバイ」を見にいった。

高山玲子ちゃんと東京駅で待ち合わせ。いつも一人か姉と乗る高速バスに高山さんと乗るなんて不思議な気分だ。ともかく彼女と旅をするのは楽だった。彼女がバスに電話忘れても、わたしが電車の時間を間違えても、別にどおってことなかった。まあ、電車に乗り遅れたのはわたしのせいでこういうミスはなかなかしないので自分にびっくりしたのだが、幸いにしていわき駅から内郷駅までの路線バスに乗れた。土地勘があってよかったぜ。というわけで何年ぶりかに新常磐交通の路線バスに乗り込む。家族全員でお世話になりまくっている共立病院や労災病院の前を通り、内郷へ。

芝居中、ずっと胸を引きちぎられるような思いで見ていた。泣いたり笑ったり、大変だった。脱水症状!という程の水分量ではなかったか。傑作とか、最高とかいろいろ言えるかもしれないけど、わたしはとにかく体験として受け取った。大きな大きな体験をさせてもらった。それは個としての体験であり、出会いだと思う。わたしの個と舞台上にいたみんなとの個が出会った。出会わない舞台もある。体験に至らない舞台だってあるけど、昨日の舞台はわたしの人生において大きな体験になった。それは演劇との出会いでもあって、あの時に出会ったあの舞台、という意味では数えて5本目だと思う。あれ、あれ、あれ、あれ、これである。出会えるなら、やっぱりこれからも続けて行きたいし生きていたい!と思えるほどの体験だったのです。まぶしくて埋もれそうだったけど、その光に自分も照らされた気がしたのだ。ああ、演劇続けて来てよかったなあ、とかなんとかかなりスケールのでかいことを考えながら観ていた。

東京のワークショップで同じ班だった新聞部男子役の彼は見た目とかしゃべり方がウチの弟に似ていることもあり、もう気になって気になって仕方なかった。そして女の子たち。キャプテン、マネージャー、転校生、一年生みんな、みんなの顔が汗が涙が全て焼き付いている。今、いわきで皆が生きている。本番中にも揺れたけど、この揺れをずっと引き受けて皆生きている。わたしも生きている。よし、よし、おとなのオレ頑張れ、と自分に気合いを入れながら観た舞台。うまく言えなすぎて、悲しいけど、本当に行ってよかったです。

帰りのバスまでの時間、いつも通っているいわき駅バスターミナルの横にある居酒屋に入った。1時間だけ飲む。店にはもちろん初めて入る。実家に帰る時はいつも駅前まで母が車で迎えに来てくれて、お酒を飲むのは家でと決まっているからだ。外で飲んだことなどない。変な感じだ。その席にいた方々に「いわきに来てくれて嬉しいです、ありがとう」と言いたかったけど、さすがにそんなことは言えなかった。別にわたしが言うことでもないからだ。でも、わかっているのに、高山さんや桜井さんがいわきにいることに、なんだか感動してしまい泣きそうだった。

本当だったら実家近くの海まで案内したかった。でもすぐにバスに乗り込み東京へ。まともな食事をしなかったのでおなかが空いていた。東京駅で何か食べようと思ったけどのきなみ店は閉まっていたので、残念だね。高山さんと別れる。さようなら〜。

高山さんにいわきローカルのマルトとラトブは紹介できたことが嬉しい。「マルトってイタリアンの店かなんかかと思ってた」と言われたよ、マルトさん。

※※
5日前ぐらいから眉毛下にニキビができている。寅さんを観過ぎたせいかもしれないぜ。

落語とともに

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ここ数ヶ月、落語のことばかり考えている。

なぜこんなにはまってしまったのか・・・。きっかけは前にここに記したように「志ん朝一門会」なんですが、その後に談春「赤めだか」を読み、すぐに談志死去、それに伴いテレビでは追悼番組の数々と、落語に触れる機会が非常に多かったのも手伝って、ここぞとばかり録画しては鑑賞している。もちろん年末に相馬君に小三治独演会に連れて行ってもらいそれはそれは強く感動したのも手伝って、談志だけではなく、深夜の「落語研究会」、「落語者」、「日本の話芸」もごっそり録画。正直Eテレ「日本の話芸」なんて生まれて初めてじっくり観ている。

忘れてしまうので、覚え書き。談志「居残り左平次」「明烏」「人情八百屋」「へっつい幽霊」、柳家小せん「風呂敷」、柳家小三治 「一眼国」、三代目桃月庵白酒「壺算」、橘家圓蔵「火焔太鼓」、小せん、小三治、談志三人落語「蒟蒻問答」、柳家喬太郎 「布哇の雪」、林家彦いち 「睨み合い」、で桂南光さんのも聴いたのだが演目を忘れてしまった。浪曲の話だったと思うのだけど・・・「落語先生」(相馬くん)に聞いてみよう。きっと答えてくれるはずだ。

で、話も面白いが落語家は生き方がとにかく面白い。「赤めだか」を読んだときもそうだったのだけど、今日読み終えた吉川潮「江戸前の男 春風亭柳朝一代記」はこれまたすごくて、夢のような面白さだ。悩んで学んで遊んで嫉妬や無能や金策に苦しんで、落語家はやはり落語の登場人物よろしくあまりにださくカッコいいなあと思うのだ。春風亭柳朝という落語家の生き様とともに弟子の小朝やライバル談志、円楽、師匠の林家正蔵の人となりが描かれている。私はこの人たちに確実に憧れている、そんな季節だ。この本はもちろん「落語先生」から頂いたものである。おいこれは教科書だ、大事にしろよとは言われてないが、大事にしたい本となった。

でもまだまだ勉強が足りなくて、まどろっこしいのは、前座→二つ目→真打ちとコロコロ名前を変える落語家の名前と顔が一致しない場合があるのだ。例えばこの本に登場する柳朝の師匠である正蔵とは「先代の林家正蔵」で私たちにはなじみ深い「こぶ平」ではないわけで、これは最も簡単な例であるのですが、過去を遡るともう顔もわからない落語家さんがたくさんいて、誰が誰だかわからなくなる。でも名前の変遷はそのまま落語会の歴史を覚えることになるのだから避けては通れないのだ!「志ん朝はキンショウバイだね」「小さんはみそ汁だね」ってところはもう卒業したよ、ちなみに。惜しむらくは小三治独演会の帰り、相馬先生に落語の歴史について少し講義を受けたのだがあれメモすりゃよかったなあと。でもとんかつ屋で食事しながらだったからさあ、そういうわけにいかなくてさ。

誰に頼まれたわけでもないが、落語と編み物。久しぶりに燃えている私です。

編み物

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最近は時間があれば編み物をしています。時間がなくても編んでいます。これは中毒で、一つ編み終わったらまたすぐに「次は何を編むか」と考えているぐらい。何だろう、発作のような感じです。

昨日は初めてミトンを編んでみた。本当は三國万里子さんのミトンを編みたいのだけど、私には難しいのでまずは簡単な「かのこ編み」で。

私の性格が出てますね、ざっくりでかい、弁当箱のような、五平餅のようなミトンです。次は三國さんのミトン・・無理じゃない?いやいや、やってみますが。

この毛糸は先日実家に帰ったときに母にもらった30年前!のものです。